『ザ・商社 』の夏目雅子

NHKドラマ『ザ・商社』1980年放送(夏目雅子さんが22歳の時)
Masako033b●彼女が自分のおっぱいを和田さんに見せた話。

「その裸のシーンを撮る1時間前、楽屋に僕を呼び、いきなり胸をはだけて、“夕べ、母に見せたら、小さいんじゃない? って言われました。これでいいですか?”
と聞いて来た。びっくりしましたが、よく見ると彼女は鼻の頭にうっすらと脂汗をかいていました」

●和田さんの目の前でライターを投げつけた事件について。
Masako033c NHKドラマ『ザ・商社』1980年放送
(以下引用)
「負けん気の強さは相当なものでした。『ザ・商社』のあと、僕は81年に同じ松本清張原作の『けもの道』を撮ることになった。夏目は『ザ・商社』の評判がよかったことから、ヒロイン役は当然自分に来ると思っていたようです。しかし、僕は同じ役者とはほとんど続けてやったことがなく、名取裕子に決めました。
ある日、夏目を帝国ホテルのロビーに呼び、“今度は名取でやるよ”と伝えた。
すると夏目はいきなり持っていたピンク色の百円ライターを床に激しくたたきつけた。
無念さをただちに表したことは他にもありましたが、これには一番驚いた。
“ああ、お嬢さんだな”とも思った。
もっとも、その怒りはそれだけで、後日『けもの道』の撮影を見学に来てましたけどね」
和田が目にしたのはもちろん彼女の戦闘的な面ばかりではない。
『ザ・商社』のころ、夜の六本木を二人で歩いた時、「手をつなごう」と言ったら「ダメ!」と言わず、腕を組んできて、笑いながら「許してあげる」と言った。「許す」というのは、とても可愛く、いい言葉だな、と印象に残っているという。
「夏目は、慣れるとよく相手の真似をした。僕がしかめ面をするとしかめ面、笑うと笑う。言葉でも、僕が何をくう? と聞くとスシをくう。何をたべますか? と聞くとローストビーフをたべますと答える。
このちょっとした“あたしがカガミになってあげる”というところが可愛いところだった」
(引用元:「優日雅 夏目雅子ふたたび」より抜粋)