「風立ちぬ」主題歌担当ユーミン「おえつが止まらない」

宮崎駿監督(72)の5年ぶりの新作となるスタジオジブリ「風立ちぬ」(7月20日公開)の完成報告会見が24日、都内で行われた。
(以下引用)
 宮崎監督、主題歌を担当したシンガー・ソングライターの松任谷由実(59)、主人公の声を担当した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズで知られる庵野秀明監督(53)が出席した。

 作品は1930年代を舞台に、ゼロ戦の設計者・堀越二郎と文学者・堀辰雄の2人の実在の人物を融合させた主人公“二郎”の半生を描いた青春物語で、二郎の技師としての生き方や薄幸の少女・菜穂子との出会いなどを、完全フィクションで描く。

 荒井由実時代のデビューアルバム収録曲「ひこうき雲」が主題歌に起用された松任谷は、完成した作品を見て「本当に感動しました。我慢しても我慢しても、おえつが止まらないぐらい素晴らしい作品にかかわらせてもらってうれしいです」とにっこり。
 「『ひこうき雲』は高校生のときに作った曲ですが、映画の世界観にぴったり。(映画の中で曲が流れたとき)そこでさらに泣けました。物語の一部になっていたのでよかったなと思って」と喜んだ。

 映画のラストシーンについても「見たことのない終わり方でした。トーンが明るいとも暗いとも言えないけど、でもすごく勇気が出るような不思議な終わり方。新しいです」と感嘆し、「日本人、ひとり残らず見てほしいです、小さい子も。できれば映画館でディテールまで見て」と呼びかけた。

 宮崎監督は「庵野に声をやってもらって本当によかった。堀越二郎そのものになった」と納得の表情。完成した作品を見て泣いたという。自身の監督作では初めて涙し、「本当にみっともないことだと思います。みっともない監督でした」と大いに照れた。

 宮崎監督の弟子でもある庵野監督は、逆にしてやったりの表情。「『あっ、宮さん泣くんだ』って思って。僕は幸せでした」とにんまり話した。
(引用元:日テレNEWS)