LiLiCoが写真集の宣伝のため熱湯風呂に



6月29日の『笑っていいとも!』に出演したLiLiCoが語った。
「気分は武道館に行くつもりだった」という彼女だが、演歌歌手としても泣かず飛ばずでやがて男性マネージャーと2人で車の中で暮らすことになる。21歳から26歳まで普通の乗用車でホームレス生活を送ったという。

所持金が43円となったこともあった。
「1か月半、スルメだけを食べていたら23kgも体重が減った」と彼女は明かす。
LiLiCoの母親は日本人であり、祖母は葛飾区に住んでいる。スウェーデンに居た頃からその祖母が送ってくれたのが「スルメと梅干と海苔とアイドル雑誌」だったのだ。そのアイドル雑誌がきっかけで彼女は日本にやって来たのである。

来日したLiLiCoが葛飾区で暮らしていると、祖母から聞き知った近所の方々がスルメをくれた。
その大量のスルメが、ホームレス生活となった彼女を救ったのである。しかし、スルメだけを食べて1か月半をしのぐというのは“1か月1万円生活”で知られる人気番組の企画さえ及ばぬ過酷さ。

さらに、この頃の思い出として「ガソリンスタンドでマット洗い用の水道の蛇口をシャワー代わりにした」というエピソードも語られた。彼女は使用後に気持ちとして10円を置いていたのだが、ある日から蛇口は使用できないようにされていたという。その後は公園の蛇口を使ったが、排水口までの間隔が狭く使いづらかったそうだ。「今でもシャワーを浴びる時には緊張する。トラウマですよ」とLiLiCoは語る。

また車でのホームレス生活を共にしたマネージャーは、彼女に対して「友達禁止。恋愛禁止」を課したのだ。これには『いいとも』の共演者も「AKB以上の厳しさだ」と呆れていた。その反動で現在のLiLiCoは、好きな男性を見つけて「ピーンときたらアタックする。どんどんおしゃべりしたくなる」という行動をとるようになった。「しゃべり出すと盛り上がってお酒も水のように飲んでしまい、彼氏ができない」というのが悩みなのである。


特に日本で演歌歌手としてデビューしながらも売れず、数年間を車の中で過ごしたというホームレス生活時代の話は世間の関心を得た。LiLiCoがその頃にアルバイトしていたショーパブのママだった中川桂子さんが、2012年12月7日に放送された『中居正広の金曜日のスマたちへ』でその頃の様子を話してくれたのだ。

当時、ママの店で働いていた子から「すごく可哀そうな子がいるからテレビを見て」と言われたのがきっかけだった。桂子さんは深夜番組に出ていた子(LiLiCo)が、“氷の中にある1万円札を舌で溶かしてゲットする”企画に挑戦するのを見たのである。桂子さんは「その子が一番真剣にやっているのを見て『これは可哀そうだ』と思い、一番高い時給で雇いました」と振り返る。車でホームレス生活を送るLiLiCoが、どれだけ救われたことだろう。

2012年の11月にはLiLiCoが『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングに初出演を果たした。憧れのタモリと対面した彼女に、中川桂子さんはツイッターで「LiLiCoは車の中で生活しながら、私がやってたお店で5年も働いてくれました。本当に良かった。涙が止まりません」と祝福している。

『金スマ』のロケで久々に再会したLiLiCoと桂子さんは、当時のショーパブのパフォーマンスを再現してくれた。「ダブルソーセージですっ」と2人はホットドッグの着ぐるみで登場すると、男性アナウンサーを客にみたててカラオケで歌いながらノリノリ状態で楽しんでいた。

桂子さんは「お店の3分の1はコスプレ衣装部屋だった」、「雪を1トン降らせたこともある。1回に10万円かかるのでいつも赤字だった」と当時の盛り上がりを話しており、LiLiCoはこの店で多くのものを学んだようだ。今のLiLiCoがあるのは、中川桂子さんのおかげといっても過言ではないだろう。